学校日記

平成21年度 第62回卒業証書授与式

公開日
2010/03/08
更新日
2010/03/08

学校行事・生活

3月8日(月),平成21年度第62回卒業式が行われ,213名の生徒が未来に向けて旅立ちました。
【学校長式辞】
 校庭の木々も,今日の日を待ちわびていたかのように新芽を大きく膨らませています。このよき日に,春日井市長 伊藤太様を始め,大勢のご来賓の皆様,保護者の皆様のご列席を賜り,栄えある東部中学校,第62回卒業証書授与式を挙行できますことに厚くお礼申し上げます。
 私はただ今,213名の卒業生の皆さんに卒業証書を授与しました。卒業おめでとうごさいます。
 今,皆さんが手にした卒業証書は,中学校の3年間と小学校の6年間,合わせて9年間の義務教育を修了したことを示す「あかし」です。大きな節目となる義務教育修了の日を迎えられ,さらに大きく飛躍しようとする皆さんの門出を心から祝福いたします。
 皆さんが今日の日を迎えることができたのは,皆さんのこれまでのたゆまぬ努力と,皆さんを励ましてくださったご家族の深い愛情,地域の方々の温かい支え,そしてこの東部中学校教職員の熱心な教えや導きの結晶であることを心にしっかり刻んでほしいと思います。
 卒業。それは親しい友との別れのときであり,慣れ親しんだ母校との別れのときでもあります。しかし,それは新たな道への旅立ちのときであり,希望に満ち溢れたときでもあります。力強く飛び立っていってください。
 皆さんが東部中学校に入学した平成19年4月に,私は東部中学校の校長として着任しました。皆さんを入学したときから見てきたということで,皆さんの卒業は大変感慨深いものがあります。
 私は,皆さんが2年生の時に「団結と思いやり」,3年生の時には「磨き合い 響き合い 高め合え」をスローガンとして日本一の学校づくりを目指してきました。皆さんはそんな私の思いに十分応えてくれました。特に3年生での活躍は素晴らしいものでした。修学旅行や体育大会,そして新型インフルエンザの影響で合唱コンクールは中止になりましたが,全ての行事における計画・準備・練習の取り組みにおいて,3年間の締めくくりに相応しい行動力とまとまりを見せてくれました。皆さんのその活躍のおかげで東部中学校は大いに盛り上がりました。それは,常に1,2年生の模範となる立派な立ち振る舞いであり,私は深く感動していました。皆さんは,東部中学校の校訓である「最善を尽くせ」を実行し,東中の伝統ある取り組みを着実に発展させてきました。また,うるおいのある充実した学校生活をめざし,誇れる東中づくりに努め,部活動や行事にも全力で打ち込んできました。大変よく頑張りました。こうした皆さんの力により,最高の雰囲気で卒業の日を迎えることができました。「3年生が目標となる学校でなければならない」という私の願いを実現してくれたのが皆さんでした。皆さんと出会えたことを大変嬉しく誇りに思います。
 式辞の途中ですが,そんな卒業生の皆さんを讃えて,中学校生活最後の表彰を行います。(校長先生から卒業生に「最善大賞」が授与されました)
 卒業生213名に対して,校訓の「最善を尽くせ」からとった「最善大賞」を授与したのは,3年間の皆さんの活躍ぶりをいろいろな場面で見つけることができたからです。今の私にとって東部中学校は日本一の学校です。それは,磨き合い,響き合い,高め合えている学校だからです。団結と思いやりが溢れている学校だからです。そして,最善を尽くす中学生が一杯だからです。この最善大賞の素晴らしい栄誉を心に秘めて,胸を張って,堂々と旅立ってください。
 さて,1週間ほど前までバンクーバーで冬季オリンピックが開催されていました。浅田真央選手を始めとする日本の選手の活躍に感動しました。小さい頃から憧れたオリンピックの舞台に立てただけでも大変なことだと言えるのに,その舞台で精一杯の力を発揮していた姿は本当に素晴らしいものでした。また,世界の壁が厚く良い結果が出せなかった選手の多くは,4年後のオリンピックを目指す決意をしていました。そんな姿を見て,私は松下電器(現在のパナソニック)を一代で築き上げた創業者で,経営の神様と称された松下幸之助さんの言葉を思い起こしました。それは「まず願う 強く願う」という言葉です。「こうなればいい」と漠然と思っているだけでは物事は成し遂げられない。本気になって,それこそ真剣に願ってこそいかなる困難にも挫けない勇気が生まれてくる。創意工夫にもおのずと力がこもる。成功への道は,まず願うこと,それも強く願うことから始まるのであると語った松下幸之助さんは,東中の校訓「最善を尽くせ」と同様の言葉も語っていました。それは「今日一日に最善を尽くす」という言葉です。どんなに悔いたところで過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もまたどうなるものでもない。私たちにできることは,いま現在に最善を尽くすことである。今日一日に最善を尽くせば,過去は今日のための良き教師となり,未来は今日を生きるための希望となって行く道を照らしてくれると松下さんは語りました。
 私は,東中の校訓「最善を尽くせ」を日本一の校訓だと思います。「最善を尽くせ」とともに,日本一の学校づくりを目指したスローガン「磨き合い 響き合い 高め合え」を卒業する皆さんへのはなむけの言葉として贈り,1,2年生で作ってくれたスペースシャトル(アルミ缶アート)に乗船して,輝かしい未来へ力強く旅立って言ってください。
 最後になりましたが,保護者の皆様,お子さまのご卒業,心からお祝い申し上げます。皆様には,この3年間,本校の教育に対しまして,ご厚情,ご協力をいただき,誠にありがとうございました。関わりました全教職員とともに心から感謝し,厚くお礼申し上げます。本日,ご出席いただきましたご来賓の皆様方ともども,これからの東部中学校の発展を見守っていただき,側面からのご協力をよろしくお願いいたしまして,式辞といたします。春日井市立東部中学校 校長  澤 木 博

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