学校長 あいさつ その1
- 公開日
- 2007/06/16
- 更新日
- 2007/06/16
学校長の言葉
大変遅くなりましたが、入学式・始業式・育成会総会・集会などでの、学校長の式辞や挨拶を順次掲載していきます。最初は、入学式式辞です。
平成19年度 入学式式辞 19.4.5
桜の花が見事に咲き誇り、春の香りが満ち溢れたこの良き日に、入学式を迎えられた209名の新入生の皆さん、東部中学校への入学おめでとうございます。心からお慶び申し上げます。
皆さんの入学を祝って、ロウソクに火をともします。
このロウソクの光が見えますか。ロウソクは、自分が燃えることによって、炎は小さいけれども、確かにここにあることを明らかにしています。私は、燃えているこのロウソクの炎に直接触れることはできません。皆さんのところからはわからないでしょうが、炎は小さいけれども、熱く燃えています。自分が燃えることによってロウソクは輝いているのです。それから、この光は小さいけれども、周りを明るく照らします。それに、こうして手を近づけると、暖かさが伝わってきます。 このようにロウソクは、自分から燃えることによって輝き、自分の周りを明るく照らし、自分の周りを暖かくすることができるのです。
さて、私がこのロウソクをつかって話しましたが、皆さんに何を願っているかわかりましたか。
それは、「自分を輝かせてほしい」ということです。皆さん一人一人がロウソクのように自分を輝かせてほしいということなんです。一人一人が自分を輝かせるには、どうすればよいのでしょうか。それには、夢や希望、あるいは目標を持って粘り強く努力することです。皆さんは小学校を卒業する前に中学校への希望や将来の夢をみんなに語ったり卒業文集などに書いたりしたと思います。「中学校では勉強をがんばります。」「野球部に入って活躍したい。」「いつか歌手になりたい」「プロのサッカー選手になりたい」といった希望や夢です。小さくてもいいし、大きくてもいいのですが、「自分の心から願うことを持つ」ということが大切です。そして、その願いを達成するためには「粘り強く努力すること」です。発明の王と言われたエジソンは、人から天才と言われたのですが、エジソン自身は「発明は1%のひらめきと99%の努力によって生まれる」と言いました。それほどに「心からの願い」を実現するには努力することが大切なのです。「心からの願いを持って、粘り強く努力する人」は、このロウソクのように自分を輝かせることができる人なのです。
ところで、一人一人の輝きはそれほど大きくありません。ここで3本のろうそくに火をつけました。このようにみんなの輝きが合わされば大きな輝きになっていきます。ことわざでも「三人寄れば文珠の知恵」と言われるように、一人で考えるよりも三人で考えればとてもいい考えが生まれると言うことなのです。また、戦国時代の武将が3人の子供に「一本の矢は簡単に折れるが、三本の矢を合わせるとなかなか折れない。このように3人で力を合わせれば大きな力になる。」と言った話は有名ですね。このようにみんなの力を合わせることで、より一人一人の輝きも大きくなり、全体の輝きはすばらしいものになります。209本のロウソクはつけませんが、209人の輝きを合わせてすばらしいものにしていただきたい。
ここで、ロウソクを消します。ロウソクに代わって皆さん一人一人がこのロウソクのように自分を燃やして、自分を輝かせていただきたい。そして、自分の周りの人に明るさと暖かさとを伝えていける人になっていただきたい。さあ、今日からは東中生としてみんなで助け合って輝いていってください。そう強く願っています。
この東部中学校は本当にすばらしい学校です。先生方は、どの先生も心から生徒のことを考えてくださる立派な先生方ばかりです。皆さん一人一人が自分を輝かすことができるように、そして、友だちや先生たちと安心して明るく楽しい学校生活が送れるように、全員の先生が惜しみなく皆さんの応援をします。
さて、最後になりましたが、保護者の皆様、本日はお子様の東部中学校へのご入学、誠におめでとうございます。お子様が本気で勉強し、明るく元気に中学校生活を送れますように、私たち職員一同、誠心誠意努めて参ります。学校と家庭とが力を合わせて、子どもたちの教育を進めてまいりましょう。学校へのご意見、ご要望、どのようなことでも結構です、何でも気軽にお話ください。学校と家庭と信頼関係をしっかりと結び合って、健やかなお子様の育成をしてまいりたいと存じます。 以上で、式辞を終わります。